やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

シンドラーのリスト ☆☆☆☆

シンドラーのリスト ☆☆☆☆

唯一の色

 ナチスドイツが絡む映画は空しさ、やり切れなさが絶えず付きまとう。“戦場のピアニスト”、先日紹介した“白バラの祈り”本人を描いた、“ヒトラー最後の12日間”等々、この映画も例外ではなく、モノクロ映画で唯一赤い服を着た女の子が出てくるが、この赤を追跡させる事で、ゲットーに散っていくことを悲しく暗示させている。

 またこの女の子の赤は黒澤監督の“天国と地獄”のピンクの煙のように、タイトルバックを除き唯一のパートカラーの赤で、効果的に使うにはどの様に使うか、頭を駆け巡ったであろうと推察される。なぜならこの映画の監督であるスティーブン・スピルバーグも、黒澤監督の信奉者だからだ。もっと言うならこのシーンを撮りたいが為に、モノクロフィルムを使ったのではないかと思わせる。

DVDジャケット

 ポーランドは、'39年にドイツ軍の侵攻により占領されていた。ナチ党員であり実業家でもあるオスカー・シンドラーは、自分の野望を果たすべく、占領下のポーランドにやって来て、資金に物を言わせ軍の中枢に入り込んでいく。

 シンドラーはユダヤ人経営のブーツハイスター商会の会計士イツァーク・シュテルンを自分の仕事のパートーナーに選び、所属していた工場を手中にする。そして彼との出会いがシンドラーの人生を大きく変えて行く事になる。

 '41年3月、ユダヤ人は住みなれた住居を追われ、ゲットーというレンガ造りの塀に囲まれた居住区に追いやられる。そのゲットーから無償労働のユダヤ人が集められ、やがて工場は軌道に乗り、シンドラーは人生の絶頂にあった。これは、すべてシュテルンのお陰なのだが、シュテルンはドイツ人であるシンドラーに心を許せないでいた。

 '43年2月、プワシュフに強制労働収容所が作られゲットーが解体されるが、閉鎖される日、ナチは恐るべき事を始める。命令に従わないユダヤ人を虐殺し始めたのだ。銃声と悲鳴がゲットーに響きわたり、銃声は夜になっても止む事は無く、殺された人々は山積みにされ焼かれていく。この光景を見たシンドラーは・・・

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