季節の便り、足跡を追いかけて。
季節の便り、足跡を追いかけて。
あちこちのキャンプに出掛けて足跡を残してくると、この季節になるとその足跡をたどって、封書だったり葉書の類が舞い込んでくる。私は一度気に入ると拘る性質で、美味しいと思うと飽きるまで食べてみたり、音楽などもアーチストが良かったり、メロディーが良いとそればかり聴いたりする。
ことキャンプ場も拘って通い詰めている場所が数ヶ所あるが、我が家から西に走ると長野県の山奥に、子供達がちびの時から親しんでいる場所がある。新潟との県境にあるその高原は、登山の上り口でもあって、夏場ともなると、その高原キャンプ場を足がかりに、登山客で賑わうのだ。
北方面に目を移すと福島県に安達太良という山がある。高村光太郎の智恵子抄の舞台になったところだが、この山腹に行政機関(福島県)が開発した大規模なキャンプ場がある。このキャンプ場は開発当時から評判で、露天風呂や大浴場があり、キャンプサイトも広々として、施設が充実していている。いたせりつくせりだが、開村から十数年経っても、未だに色あせていない。
今回この場所より更に北にある施設から便りが届いた。再度の来訪と会員になれという内容だったが、行政より委託を受けた業者のようだ。この場所に行った時には、滞在中雨続きで本来見えるべき綺麗な山並みも見えず、7月の半ば頃だったのに、他キャンパーが見当たらず、寒かった事を鮮明に思い出した。