いよいよ始まったザ・コーヴの上映
2010.07.03
カテゴリ：映画
いよいよ始まったザ・コーヴの上映
物を考えたり発言する時の立ち位地(スタンス)と言うものは非常に大事で、相手を好意的に見てものを言ったり発言しながら創作する場合と、不快に思いながら同じ相手を見るのとでは、真逆の結果になる事が当然ながらある。
今回のこの映画は鯨を獲ってはいかん、食ってはいかんと言う立ち位置で盗み撮りまでしているから、ある意味日本人には共感を得られていないのだ。考えてみればアングロサクソンは、自分達の考え、習慣を他民族に押し付けてきた経緯があって、宗教の名の下に他の民族の習慣を否定してきた歴史がある。
客観的公平な目で見て制作をしているのなら、日本人もそれ程強く反発をすることは無かったのかも知れないが、鯨は殺してはいかん。イルカは可愛くて利口だから食ってはいかんと言うスタンスは、それを知らずに見た人にはひどい誤解を与えるものだと考える。なんと言っても現実に見ている映像が全てだからだ。だからこそ製作者のスタンスが大事になってくる訳で、偏った考えで作ったものは観る者に間違ったイメージを与えてしまうのだ。
何でもそうだが一度植え付けられた誤解を解くのは並大抵のことではない。“イルカ漁の是非を問うなら映画を見てから言うべきで、映画館への圧力や抗議は許せない。見る権利まで妨害しないでほしい”等と言っている日本人もいるが、お説ごもっともで圧力に屈すると言うのは私も本意ではない。だが先に書いたように悪意を持って制作をしたものなら話は別なのだ。今世界の風潮になりつつあるプロパガンダ、鯨を獲っては駄目、食ってはだめと言う相手の都合に乗って欲しくはないのだ。
