蜘蛛巣城 ☆☆☆
2010.08.20
カテゴリ:映画
蜘蛛巣城 ☆☆☆
原作はシェークスピアのマクベス、当然のようにリアルタイムでは鑑賞はしてなく、後になって名画座で観る事になるのだが、今ひとつ理解できるストーリーではなかった。鑑賞した時期が若すぎたのか理解力が不足していたのかはさておいて、人間誰しもが欲深く、他人の言うことを自分に都合よく解釈する傾向にある事はその通りだが、作品そのものはディフォルメして、能の手法を多く取り入れた演出は私にはなお理解しがたく、大好きな黒澤作品で尚且つモノクロ作品の中では、心理接写が多く私の独断と偏見でダメ出しにした。
各国でマクベスは翻訳され上演されているらしいが、私自身は原作は遠い存在で、ましてや深層心理には無縁なので、なおさら鑑賞は辛く理解しがたい。私は緊迫感とスピード感があり、それらが持続する作品が大好きで、息もつかせぬストーリー運びが好きなのだ。深層心理を映像化したものを観るのは余程のものでない限り、私は不得手としているがマクベスを映像化した中では、蜘蛛巣城は世界的に評価が高いのも事実なので、私自身が単に苦手な分野だけなのかもしれない。