山本周五郎 初蕾 ☆☆☆
2010.10.08
カテゴリ:映画
山本周五郎 初蕾 ☆☆☆
私はこの人の作品の多くを知らないが、映画監督黒澤明経由で山本周五郎という作家を知ることになる。赤ひげ診療譚、日日平安等、黒澤明に限らず映像化された作品は数多く観ていると思う。樅の木は残ったなどは伊達六二万石を正反対の方から見た、原田甲斐を描いているし、日日平安は椿三十郎の原作でもある。その意味で大御所と言われる映像作家に大いに愛された小説家と言える。どら平太などは市川崑が監督し、雨あがるにいたっては、黒澤明の助監督だった小泉堯史初の監督作品である。
山本周五郎原作『初蕾』このドラマは原作者が為に観る気になったもので、結構楽しみに放映日を待っていた。ところが当日になりどこが悪いのかはっきりしないまま、映像が途切れてしまいほとんどを見損なってしまった。再放送する気配は全くなく仕方なくTBSのサイトから買い求めたものだ。ストーリーはこの時まで全く知らないもので、題名からして山本周五郎作品としては初めて聞くものだった。時代劇ではあるものの完璧な人間ドラマで、先日亡くなった池内淳子が料亭女将の役で出演している。