やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

藤沢周平 蝉しぐれ ☆☆☆☆

藤沢周平 蝉しぐれ ☆☆☆☆

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 昨日書いた山本周五郎と一緒で、映像作家経由で知った小説家で、全く知らない作家だった。最初は原作者も知らずに、ただ時代劇が好きだという理由で見始めたドラマだったが、丁寧に作られた脚本で思わず第一話より惹き込まれて観てしまった。幼少時代を描いた場面での川の流れ、雄大な山並みなど自然豊かな情景がとても素晴らしく、ストーリーの中に溶け込んでいた。同じ題材で映画にもなったが、映画は脚本を書いた人が監督をするという、この作品に対する思い入れが強かったのだと思う。

 残念ながら映画の方はテレビドラマで精根尽き果てたのか、抜け殻のような話運びでキャスティングも失敗したように思う。それほどNHKのドラマの出来は良く、思い切りのめりこんで感情移入して観る事が出来た。ただ一つ残念なのは第四話に出てくる秘剣村雨、これがまあいただけない、私が幼少の時分に赤胴鈴之助というラジオドラマがあり、あまりの人気に映像化したのだが、稲妻斬りに真空切りと、その時と変わらぬ仕草で思い切り白けてしまった。

 蛇足ながらドラマの内容を考えると適正価格なのかも知れないが、日本の映画はテレビドラマも含めて高い傾向にある。洋画のダーティーハリーの5本セット物と変わらない値段設定で、ダーティーハリーが一本一本制作費を掛けたのと同じ値段で売っている。

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