岩の上に建つ四方懸造りの観音堂 笠森観音
2011.02.17
カテゴリ:街の風景
岩の上に建つ四方懸造りの観音堂 笠森観音
関東一都六県を巡る坂東三十三観音札所の一つとして知られる笠森観音。天台宗別格大本山笠森寺と言い、784年最澄が開基したといわれる古刹。山間の静かな参道を上っていくと、両側に自然林が茂り、凛とした空気に包まれている。上へと伸びる杉の巨木を横に、松尾芭蕉の句碑を見ながら山門に着くと、正面に観音堂が見えて来る。
お堂は見上げるほどの高さにあり、急な階段を上って、拝観料100円を払ってお堂の中に入って行く。崖や岩に柱を組んだものを懸造りと言うらしいが、このお堂のように四方が懸造りになっているのは、日本で唯一の建物で、国の重要文化財にも指定されている。場所は千葉県の中ほど、暖かくなったら出掛けて見るのも良いと思う。