オーディオパーツ その1 EMPIRE
オーディオパーツ その1 EMPIRE
私の営々と続いている趣味の中にオーディオがある。自立して間もなくから始めた事だから、私のこの手の趣味としては一番長い部類に入る。その点、ブログに頻繁に登場させるキャンプ等は、これと比べたらヒヨッ子の様なもので、大した歴史ではない。若い頃は様々に疑問を持ったり、途中のっぴきならない事情で休止していた時期はあるのだが、オーディオとは着かず離れず、それなりの距離感を持って楽しんで来た。この距離感と言うのは、これでベストと言うことは無く、際限なく、底なしぬまの如くはまる事が出来る趣味だからだ。費用等は天井知らず、中にはこの為に家を丸ごと建て直した人もいるから凄まじい。
若さは時に無鉄砲になる事があっても、私はその時々の生活の範囲でと戒めたので、大した機器を揃えていた訳ではない。オーディオに限らず何でもそうだと思うが、バランスは非常に大事で、入り口から出口まで、性能を均一にしなければならず、一箇所だけ高いものにしても、他のパーツが劣ると、劣ったほうに全部が右習いしてしまうものなのだ。写真はアナログオーディオ全盛の35~6年前に買った、レコードから音を拾うカートリッジで、その当時の私には、目の玉が飛び出る値段ではあった。今また温かいレコードの音が見直されているが、肝心のカートリッジメーカーが、廃業もしくは製造停止してしまって新品は手に入らない。
今は何でもデジタルで均一的な音が出るのだが、アナログレコードはカートリッジで音質がガラリと変わったものだ。このカートリッジ“EMPIRE 4000D/Ⅲ”は絶版品で中古市場では結構良い値段が付いている様だ。消耗品の針だけでも7000~8000円はしたと思うが、今はどうなっているのか確認は出来ていない。私自身は買ったものの好みの音ではなかったので、ほとんど使わず、外したままで保管していた。針そのものは痛んではいないと思うから使えると思うが・・・・・・・。