やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

この先の見通しの甘さを露呈

この先の見通しの甘さを露呈

中村幸一郎氏記者会見の様子

 私はこの度の大震災があるまで、原子力保安院なるものがある事すら知らず、今から2ヶ月ほど前の地震後の記者会見をテレビニュースで見て、その存在と記者からの質問に対して気負いのない受け答えする中村幸一郎なる人物を知る事になる。記者会見の様子は質問に対して、適当な言葉が浮かばないのか詰まる場面もあるのだが、おおむね理解しやすく落ち着いた語り口だった。シロートが考えて分かる事は、あの原子炉建て屋が吹っ飛んでいる様子から、尋常ではない事態が起きている事は理解出来、氏の口から炉心溶融の言葉が飛び出して、切迫した事態である事も確認できた。

 原子力保安院の最初の広報担当だった中村幸一郎氏は、東大工学部出身の技術屋である。言うなればこの道のエキスパートで、率直な物言いが心に響いてきたが、氏の後継者は質問に対して直ぐには答えられず、周りにいる関係者に確認している事から、氏の見識の高さがなお光るのだ。どの会見での発言かは失念したが、検出された放射性物質から、『1号機炉心の燃料が溶けているとみてよい』と言う炉心溶融の発言に、氏を会見の担当から外せと経産省に指示し、国民にいらぬ不安と(知恵?)を与えたと馬鹿者とその幇間にあっさり更迭されてしまうのだ。

 氏の記者会見の時点でメルトダウンを率直に認め、すぐに海水注入の措置を取っておけば、その後の水素爆発、放射性物質の拡散は防げた可能性があった。その意味で馬鹿者とその幇間が国民を危機に陥れた責任は非常に重い。関係者は今になってメルトダウンを認めたが、間違いを認めるなら、まず自分達の嘘と失策を詫びるのが先だ。また今日になって収束の時期が大分先になるとの見通しも言いだした。門外漢の私が考えても年単位が必要と考えるのに、愚か者共の先を見る甘さはどこから来ているのだ。このような事態を招き、これから先の日本をどうする気でいるのだ。

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