ヒマラヤ杉に降る雪 ☆☆☆
2012.02.02
カテゴリ:映画
ヒマラヤ杉に降る雪 ☆☆☆
第二次世界大戦が終わって10年余りたち、在米日本人達にも平穏な暮らしが戻りつつあった。ワシントン州にある島で漁師の水死体が、網に絡まった状態で見つかり、漁師仲間の証言から日本人二世の漁師に嫌疑が掛かる。ほんの10年ほど前まで敵国人として、ドイツ人やイタリア人にはなかった、収容所暮らしをした日本人にだ。これをきっかけとして蘇る憎悪が、関係者に蔓延していくが、裁判長と弁護士は正義と公平な立場を貫く。主人公にイーサン・ホーク、ヒロイン、ハツエ役に工藤夕貴、その子供時代を鈴木杏が演じている。
映画はカラー作品でありながら、題材としてもそうだが、モノトーンに見えるシーンが多い。一時期、モニターメーカー(プロジェクターも含む)AV(オーディオ・ビジュアル)専門誌は、このDVDを使ってコントラスト、画質の調整に、モニター類の性能評価に使ったものだ。それ程暗い中の黒っぽいシーンの再現は難しいとされる。作品スタート時からいきなり暗闇のシーンで始まり、エンディングも雪の夜のシーンで終わっている。
蛇足ながら日本語吹き替えのハツエの部分は本人達が行っている。