雑学・ユリウス暦とは
雑学・ユリウス暦とは
年が明けて１月もあっという間に終わり今日から如月です。今月は私の誕生月になりますが、いつも不思議に思っていたのは、他の月が３０日もしくは３１日まであるのに、２月だけが中途半端に２８日になっていて、閏年が入っても２９日なのです。そしておかしな事に、７月８月が連続で３１日まである事です。一年は３６５日ですから、３０日をひと月として１２カ月３６０日。残った５日を隔月に交互にあてはめていくと、閏年の時はきれいに互い違いになるはずなのに、何故２月は日数が少ないのでしょう。今となっては誕生日が目出度い訳でもないのですが、自分が生まれた月と言う事で、念入りに調べてみましたが、自分自身まだ未消化の部分がたくさん残ったままです。
紀元前46年頃、古代エジプト暦をもとにユリウス・カエサル(ここで言うユリウス・カエサルとはジュリアス・シーザーのローマ読みです。)が新しい暦を制定しましたが、この時、古代エジプト暦にあった余分な13月の5日分を他の月に振り分け1年を12ヵ月としたようです。古代ローマ暦の新年は3月から始まり、2月が1年の終わりの月だったため、カエサルが新しい暦を制定したときに、通年とうるう年の日数の調整に使われることになりました。この時、閏年を入れるタイミングを間違えたため、紀元前６年ごろ、時の皇帝アウグストゥスが修正したようですが、権力者として暦を勝手に操作したようです。
当時通年の2月は29日でしたが、閏年の時は29日のあとに30日として加えられたのですが、皇帝アウグストゥスは自分の名前をつけた8月（August）を1日増やすために、2月の日数を1日削ってしまったようです。それ以外にも、1年が3月から始まっていたころの名残りがあります。9月から12月は英語でSeptember、October、November、Decemberといいますが、これはラテン語の数字である7（septem)、8（octo＜音楽でオクターブとは8度音階を表します＞)、9（novem)、10（decem）からきています。September、October、November、Decemberがそれぞれ7、8、9、10番目の月であったときの呼び名がそのまま残っているのだそうです。
