責任者はいったい誰だ
2015.07.09
カテゴリ：政治
責任者はいったい誰だ
最近のニュースでどうにも納得がいかない事に、東京オリンピック用だと謳う新国立競技場がある。どういう経過で誰が選んでどれだけの費用がかかり、最終的に誰が責任を取るのか全く明確ではない。他人事の様な話は聞くが、本当に『責任者は出て来い』だ。
何よりも東京オリンピックの前年に行われる、ラグビー競技に一番に使われるらしい。それと言うのも自らラグビーに熱心な国会議員が音頭を取っているからか。どうにも腑に落ちない話ながら、出費の一部はオリンピックの開催都市になる、東京に500億円を出させる腹らしい。一時期都知事は都民に説明が付かない旨の発言をしていたが、最近は何も言わないかトーンダウンしていて、やっぱりそうなったかの印象を持つ。
そもそも前のオリンピックで使った立派な国立競技場があった。建築家の中にはそれを改修して使う案があったのに、その競技場は瞬く間に壊してしまい、後戻りが出来なくしてしまった。コンパクトなオリンピックを目指すと言いながら、それらの改修案を蹴飛ばしたのはいったい誰だ。莫大な費用は次世代への付け届け。その時には決めた人間や我々世代も既になく、次世代に拒む事は出来ない。・・・行動あるなら今しかない。
奇抜で近未来的なデザインを採用したのは、今をときめく建築界の大物だと言うが、当然難しい施工方法やその莫大な費用も、専門家として当たり前に理解していた筈だ。所詮他人の金の認識しかなかったのか。昨日の大事な会議には欠席して、自らの思いを説明する折角のチャンスや義務を潰してしまった。なんとも晩節を汚したとしか言いようがないが、本人や周りにはその認識が有りや無しや。
