最近違和感を覚えた事
最近違和感を覚えた事
国会議員一人当たりの年間拠出額は一億円あまり、議員の年収は2000万円ほどの高額になる。妻の出産が控えているので男性の育児休暇について、『休暇を取ることによって職場で冷遇されたり障壁になっているのではないか。ついては国会議員自らが先例となって率先して育児に参加したい。』旨の発言をした自民党の国会議員、宮崎謙介さん。
国民が望んでも実現が難しい事を、国会議員は私的な事でこれ見よがしに率先してみせる事なのか。今、結婚できないもしくはしない若者たちが増えているというが、その最大の理由が低賃金と雇用の不安定にあるはずだ。派遣社員が増えて派遣先の業績次第では、問答無用でいの一番に整理される対象だ。欲しいものを無理をせずに手に入れ、国民皆が中流意識を持っていた時期もあったが、当たり前だった終身雇用もとうに消え去って久しい。国会議員のやることはそれら不安を取り除き、結婚して子供を育てやすい環境を作ることで、率先して育児休暇(誤)を取ってみせる事では断じてなく本末転倒も甚だしい。
国会議員の身分は一応公務員だが、任期中は非常勤特別職の国家公務員となり、選挙で落選すればただの人になる。民間では取る事自体が難しい育児休業(正)育児に参加したければ国会議員の身分を投げ出してみれば良い。その上で民間を思いつつ思う存分育児をしてみる事だ。民間企業の社員とは明らかに違う選挙で選ばれた国会議員。国民誰もがそれを正しい姿と思うならば、次の選挙では間違いなくトップ当選している事だろう。