斎藤美奈子さんの記事
斎藤美奈子さんの記事
7月半ばの東京新聞に載った斎藤美奈子さんのコラムが面白い。肴にされたご本人たちは気にもしないかもしれないが、読む方にすればもう少しサビが効いた方が面白いとも思う。この程度の弄り方では非難されているとは思わないのではないか。肝心なところは大臣の首のすげ替えをしたら支持率が上がると思っている事なのか。今日8月3日は内閣改造を行う日だが、すでに新聞辞令で大方の顔ぶれが決まっているようだ。下に東京新聞の記事をそのまま貼り付けたけれど、合わせて読みやすいように起こしてあるのでどうぞ。
政治家の口まねをする芸人さんが昔はよくいましたよね。田中角栄首相や大平正芳首相の。ああいうの、近頃ははやらないんですかね。 『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』（神田桂一＆菊池良。宝島社）は文体模写を楽しむ本で、「きみが焼きそばを作ろうとしている事実について、僕は何も興味を持っていない（村上春樹風、とか、「カップ焼きそばに現在性があるとすれば、その変成のイメージにある」（吉本隆明風）とかいう文章が次々出てくるのだけれど、たとえばこれが現首相なら…。「いわゆるカップ焼きそばの、作り方につきましてはですね、これはもう、まさにこれは、そういう局面になれば、お湯を注ぐわけであります。それをですね、それを何かわたくしが、まるでかやくを入れていないというようなですね、イメージ操作をなさる。いいですか、みなさん、こんな焼きそばに負けるわけにいかないんですよ」そして官房長官は...。記者「もしも総理がカップ焼きそばを作ったらという点について伺いたいのですが」。菅「仮定の質問にはお答えできません」。記者「総理は焼きそばに負けないといっています」。菅「まったく問題ありません」。記者 ですが、焼きそばは食べ物です」。菅「その指摘は当たりません」誰かコントにしてくれません？（文芸評論家）
