半世紀前の戦艦三笠と
2024.05.04
カテゴリ:街の風景
半世紀前の戦艦三笠と
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まだ大人になり切れない少年期に、横須賀に在住していた伯父が連れて行ってくれたのが、日本海海戦(日露戦争)の旗艦三笠でした。随分と古い記憶なのに鮮明に覚えているのは、分厚い鋼鈑に大きく開いた穴でしたが、艦内中探しても見つかりませんでした。
それは床や天井ではなく、壁に捲れたように大きく空いた穴でしたが、その厚みの鋼鈑(約23cm)を貫通させる砲弾の威力に、今日まで忘れられずに鮮明に覚えていたのです。
艦内は立ち入り禁止の看板が多くみられ、関係者以外立ち入れない区画も多くありました。その一角かと思い複数の関係者に質したのですが、一人は機銃で開いたらしい備品の穴を指し、案内をしていた人は見た事もないというのです。日露戦争後の佐世保港停泊中に(大砲用の火薬??で)大爆発を起こし、湾内で沈没したこともあるというのですが、どちらの事柄にしても俺が見た穴は確かな事で、えっ、じゃあ少年期に見た大きな穴は、衝撃を受けつつ見た穴の記憶は、どこに行ってしまったのだろうと思いたくなるのですよ。