国立がん研究センター
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コーヒー好きの方々はどの様なカップで1日何杯位飲むのでしょうか。決まり事はありませんが、通常一杯のカップの容量は120~150cc程だと思います。淹れる時の豆の量もそれから導き出されたものと思います。濃淡は好みで個々に調整するとは思いますが、ドリッパー等の目盛も概ねそのように刻んでいると思います。度々書いている事ですがコーヒーと健康で、一日何杯のむ人は、という表現が使われますが、大きめのカップで飲む人もいれば、定量(120~150cc)を何度も飲む人もいるでしょう。私が日ごろ使っているカップは300ccほど入り、気分転換で使うカップに至っては400ccほど入ります。
最近雑誌や医療番組で健康寿命を取り上げることが多く、長寿社会の一大関心事のようです。重度の病を持ちながら社会生活を送るのは辛いものがあり、贅沢は言わないけれど、ほどほどの健康を保ちながらその時に備えたいと皆願うのです。コーヒーを一日何杯と言う表現も、元の量を示してくれないと個々で大分違いが出てきて、何杯と言う表現は目安にならないと思います。カフェインやクロロゲン酸はコーヒーに含まれていますが、カフェインは心臓に疾患を持つ人は量を抑えなければならず、そこで一日に飲む量が大事になってくるのです。
糖尿病との関連ではコーヒーを飲む量が多い人ほど、発症リスクが低い傾向にあるらしく、クロロゲン酸(ポリフェノール)が血糖値を下げ、カフェインが脂肪を燃やしその蓄積を減らすようです。肝臓がんでもよくコーヒーを飲む人は、リスクが低くなる事が確認されていると言います。クロロゲン酸やカフェインは焙煎が強くなると減る傾向にあって、究極の浅い焙煎を目指す我が意に沿うものと考えます。前に書いた不整脈や脳卒中の記事はここ。国立がんセンターの論文はここ。